エンゼルケアとは
死の直後に行う処置のことをいいます。
主に人間に対して使われている言葉ですが、ペットは家族であるという観点から、この用語を使わせていただきます。
エンゼルケアを行うことで、感染症の予防や、亡くなった遺体の尊厳を守り、エンゼルケアを行った者自身の心のケアにもなるといわれています。
ペットにしてあげられるエンゼルケア
声をかけ続ける
人の場合、心肺が停止してからも、脳は機能していて、聴覚だけは最後まで残っているといわれています。
人もペットも心のある動物です。
もし死に逝く者に声が聞こえているとしたら、天国に旅立つ者への声かけは「安らかに送り出す」ための弔いのひとつです。
最期の触れあいになるので、心をこめて感謝の気持ちを伝えてあげましょう。
「ありがとう」
「楽しかったよ」
「癒されたよ」
「ここを触られるの好きだったね」
など、声をかけ続けてあげましょう。
死後硬直する前に体位を整える
動物の死後硬直は、死後2時間ほどで始まるといわれています。
手足の関節を曲げたり伸ばしたりして、硬直を和らげ、まぶたを閉じさせてあげたり、生前リラックスしていた態勢にしてあげましょう。
小さいクッションやタオルを枕代わりにしても良いでしょう。
からだを綺麗にする
ガーゼやタオル、ペット用清拭シートなどで、からだを優しく拭きましょう。
その際、消臭効果のあるスプレー等を使用するのも良いでしょう。
また、ブラシやコームで毛並を整えます。
耳、鼻、口の中を綺麗にする
綿棒やコットン、ガーゼにオリーブオイルやベビーオイル等を染み込ませると、耳垢を拭き取ったり、こびりついてしまっている体液の固まりを除去するのに役立ちます。
口の中は特に、細菌繁殖の温床となっています。
柔らかい歯ブラシで優しく磨いたり、ガーゼを指に巻き拭き取ったりして、口の中を綺麗にしましょう。
その際、歯ブラシやガーゼに、殺菌効果のある消臭剤を、たっぷり染み込ませましょう。
排泄物、体液が流れ出ないようにする
口と肛門に、綿やガーゼを詰めましょう。これも消臭剤をたっぷり染み込ませておきます。
無理な場合はしなくても良いです。
口や肛門から体液や排泄物が漏れ出てしまう事を防ぐために綿やガーゼを詰めます。
出来ればやってあげましょう。
爪を切る
生前と同じように、爪をきれいに整えてあげましょう。
ペットのエンゼルケアのために用意するもの
・ゴム手袋
感染症の予防のため
・ゴミ袋
原則、エンゼルケアに使った物品はすべて破棄しましょう。
まとめ
実際に亡くなってしまったペットに、生きている時と同じように接しましょう。
もしくはこれ以上ないくらいに丁寧に大切に扱い、優しい声をかけながらエンゼルケアを施していると、その最中にも、心が穏やかになり、愛に満ち溢れた気持ちでいっぱいになります。
これは体験した人にしかわからない感覚です。
何とも言い難く、厳かな気持ちになり、「今までしてあげられなかった」「もっとこうしていれば良かった」など、後悔の念も薄らぎ、気持ちに整理がつくでしょう。
亡くなってしまったペットを、これまでと同じように、大事に、大切に扱い、最期の触れあいとして、また行う方の心の整理をつける為にも、ぜひエンゼルケアを施しましょう。